鴨川シーワールドは、その魅力的なシャチたちで知られていますが
彼ら一頭一頭には個性があり、それぞれに名前が付けられています。
今日は、4頭のシャチの名前についてや、彼らを深く知るための家系図の大解剖や
彼らと日々を共にするトレーナーたちの紹介や
一見して似ているように見えるこれらのシャチたちを見分けるためのコツをお届けします。
鴨川シーワールドでのシャチたちの生活や、彼らを支えるトレーナーたちの情熱に迫ることで、訪れるたびに新たな発見があることでしょう。
鴨川シーワールドのシャチ名前は?
鴨川シーワールドは、シャチの飼育と展示に特に力を入れていることで知られています。ここには、現在4頭のメスシャチが家族として暮らしており、それぞれ「ラン」、「ララ」、「ラビー」、「ルーナ」と名付けられています。彼女たちの間には、特別な絆があります。
「ラン」は17歳、「ララ」は22歳、「ラビー」は25歳と、3頭の姉妹であり、それぞれが鴨川シーワールドで育った第2世代にあたります。
そして「ルーナ」は、群れのリーダーである「ラビー」の10歳の娘で、ここで生まれた第3世代のシャチです。
1998年に鴨川シーワールドで始まったシャチの繁殖プログラムの成果とも言える存在です。
彼女たち以外にも、愛知県の名古屋港水族館にいるシャチを含め、国内にいるシャチはすべて血縁関係にあり、大家族を形成しています。
このことからも、今後の繁殖に対する期待が高まっています。
「ラビー」は群れの中心として、その強さと頼りがいで、トレーナーたちからも信頼されている存在です。
彼女は、妹の「ララ」と「ラン」、そして娘の「ルーナ」と共に暮らし
母親としてだけでなく、群れのリーダーとしてもその役割を果たしています。
鴨川シーワールドでのシャチたちは、海獣類の素晴らしさを伝える大切な使命を持っています。
1970年の開業以来、鴨川シーワールドはシャチやイルカ、アシカなどの海獣類の飼育・展示に注力してきました。
今後も、これらの美しい生き物たちと共に、訪れる人々に海の生命の驚異と美しさを伝えていくことでしょう。
鴨川シーワールドのシャチの家系図を大解剖!
鴨川シーワールドと名古屋港水族館、日本を代表する二つの施設で飼育されているシャチたちの家族構成は、まさに海を越えたドラマのようです。
家族の起源は、1987年と1984年にアイスランドで捕獲された二頭、「ステラ」と「ビンゴ」から始まります。
ステラは1988年に日本へ来てから、長い間鴨川シーワールドで過ごし、2011年に名古屋港水族館へ移動しました。
一方、ビンゴも同じく日本へ来てから2011年まで鴨川におり、その後ステラと共に名古屋へ移動しましたが、2014年に32歳で亡くなっています。
この二頭から生まれたのが、「ラビー」、「ララ」、「サラ」、「ラン」、「リン」の五女です。
特に注目すべきは、ラビーが鴨川シーワールドで生まれ育ち、自身も子どもをもうけたことです。
ラビーの婿「オスカー」との間には息子「アース」と娘「ルーナ」がおり、現在はラビー、ララ、ラン、ルーナの四頭が鴨川シーワールドで暮らしています。
サラは残念ながら幼くして亡くなり、リンは名古屋で生まれ、そこで育っています。
シャチの社会は母系社会であるため、母親を中心に家族が形成されます。
しかし、ビンゴには別の妻「マギー」との間にも子どもがいましたが、この家族は現在はいません。
さらに、鴨川シーワールドと名古屋港水族館には
「ジャンボ」「チャッピー」「カレン」「キング」「パティ」「クー」「ナミ」というシャチたちもかつて暮らしていましたが
彼らには子孫が残っていません。
シャチたちの生涯は、捕獲から繁殖、そして新たな世代の誕生に至るまで、人間の手によって大きく左右されています。
彼らの生きる世界は、私たち人間と深く結びついており、その生命の繋がりと、水族館での生活が私たちに多くのことを教えてくれます。
シャチ一家の物語は、私たちに自然への敬意と、生きとし生けるものへの共感を思い起こさせるのです。
鴨川シーワールドのシャチトレーナーについて
鴨川シーワールドには、シャチと深い絆を築いているトレーナーたちがいます。
その中でも特に注目されているのが、シャチトレーナーの小松加苗さんです。
小松さんは、長年にわたり「ラビー」という名のシャチとペアを組み、その絆とパフォーマンスで多くの観客を魅了してきました。
小松さんによると、シャチは人間と同じように個性豊かで、習得能力が非常に高い生き物です。
トレーナーが新人かベテランかを見抜く能力も持っており、新人トレーナーをよく遊んでしまうこともあるそうです。
しかし、長い時間を共に過ごす中で、信頼関係を築き上げていくことができるのだとか。
現在、鴨川シーワールドでは10名のシャチトレーナーが在籍しており
小松さんはその中でもベテランの位置づけにあります。
トレーニングは全員で交代しながら行い
各シャチと相性の良いトレーナーがパフォーマンスを担当するというシステムを取っています。
小松さんの年齢は、2018年の新聞記事で33歳と紹介されていたことから
2023年現在で38歳または39歳になります。
ラビーとのペアで、シャチの壮大なジャンプや水中での優雅な泳ぎを披露し
ショーの合間や終了後には、シャチを抱きしめたり、頭を撫でる姿が多くのファンの心を掴んでいます。
このように、小松加苗さんをはじめとするシャチトレーナーたちは
日々シャチと共に過ごし、その美しさや素晴らしさを伝え続けています。
彼らの努力とシャチとの深い絆が、鴨川シーワールドを訪れる人々に感動を与えているのです。
鴨川シーワールドのシャチの見分け方は?
鴨川シーワールドは、1970年から日本で初めてシャチを飼育し、彼らのパフォーマンスを披露してきた施設です。
現在は4頭のシャチが暮らしており、その中には日本で生まれた初のシャチ「ラビー」も含まれます。
ラビーの他には、彼女の娘「ルーナ」、そしてラビーの妹たち「ララ」と「ラン」がいます。
これらのシャチたちは個々にユニークな特徴を持っており、それぞれを見分ける方法があります。
ラビーは群れの中のまとめ役で、その落ち着いた性格から、人間で言うと50歳前後に相当します。
彼女は右側のアイパッチが特徴的で、そこにホクロがあることから見分けられます。
ララは自由でマイペース、40歳前後の成熟した女性に例えられます。
彼女のアイパッチは長方形に似ているのが特徴です。
ランは群れの中でも特にお茶目で、人間でいうと30歳くらいです。
彼女のアイパッチは平たい楕円形をしていて、これがランを識別するポイントです。
ルーナは若くて好奇心旺盛、20代のイメージです。
彼女は母親のラビーと似た口元のホクロが特徴ですが、アイパッチには掠れがありません。
鴨川シーワールドのシャチたちは、それぞれの性格や特徴を持ち、トレーナーとの深い絆を通じて、訪れる人々に感動を与えています。
彼らの特徴を知ることで、訪問時の体験がさらに楽しいものになるはずです。